私鉄大手の西武鉄道は、来年1月から全線で使用するすべての電力を再生可能エネルギー由来の電力に切り替え、二酸化炭素の排出を実質ゼロにすると発表しました。

西武鉄道によりますと、脱炭素社会の実現に向けて来年1月1日から池袋線や新宿線など全12路線のほか、駅や信号で使う電力を再生可能エネルギー由来の電力に切り替えるということです。

太陽光や風力などの再生可能エネルギーで発電したことを示す証書を電力会社から購入することで、実際に使う電力が火力発電などの化石由来のものであっても再エネ由来とみなして、実質、二酸化炭素の排出をゼロとする仕組みを活用します。

この取り組みで、一般家庭およそ5万7000世帯が1年間に排出する二酸化炭素=15万7000トンを削減できるとしています。

全路線を再生可能エネルギー由来の電力で運行するのは東急電鉄に次いで2例目で、西武鉄道は「今後も環境負荷を軽減する取り組みを継続していく」としています。