2019年の台風19号による被害を受けて、3つの町と村で計画されている阿武隈川の緊急治水対策「遊水地」。地元の小学生に役割などを学んでもらおうと、6日、出前授業が行われました。
2019年の台風19号では阿武隈川の上流にある市町村も、甚大な被害を受けました。あれから4年あまり。
安部遼アナウンサー「阿武隈川からすぐ近くの遊水地の予定地の1つとなっている玉川村竜崎地区です。去年10月から土地の所有者のみなさんとの交渉が始まったということです。」
国は阿武隈川の緊急治水対策として、上流にある鏡石、矢吹、玉川の3つの町村に、被害を軽減するための「遊水地」を整備する予定です。
7日、玉川村の須釜小学校では地元の子どもたちに遊水地の仕組みや働きについて学んでもらおうと、福島河川国道事務所が出前授業を行いました。
参加したのは、小学5年生と6年生あわせて23人です。授業では、職員が当時の被害の映像や遊水地が予定されている土地の模型を使いながら、子どもたちに説明しました。

男子児童・5年生「これからいろんなところに水のたまり場ができることが分かりました。」
女子児童・6年生「みんなの生活とかを守るために、いろんな取り組みをしていてすごいなと思いました。」
福島河川国道事務所・藤木優加子さん「東日本台風がすごく大きな被害をもたらしたので、そのような台風が来ても安全・安心して過ごしていけるなと思ってもらえるようにこれからも取り組んでいきたいと思います。」