今年8月に亡くなった宮崎県立芸術劇場の初代館長、青木賢児さんを偲ぶ会が、6日、宮崎市で開かれました。
宮崎市出身の青木賢児さんは、1993年、県立芸術劇場の初代館長に就任し、宮崎国際音楽祭の第1回から20回まで総監督を務めました。

2014年からは県立芸術劇場の名誉館長を務め、今年8月に90歳で亡くなりました。
6日、宮崎市のホテルで開かれた偲ぶ会には、青木さんと親交のあった県民などおよそ200人が訪れ、青木さんの遺影に手をあわせていました。

また、宮崎国際音楽祭の音楽監督を務める徳永二男さんらによる献奏も。

(芸術劇場に勤めた演奏者)
「音楽を宮崎県民に広めてくださったということで感謝の気持ちでいっぱい。その気持ちを、また、私たちもまた引き継いでいきたいと思う」

県は、青木さんの長年にわたる功績を称え「県民栄誉賞」を贈ることを決めていて、授賞式を来月14日に行うことにしています。

(スタジオ)
川野武文アナウンサー
青木賢児さんの功績は、何と言っても宮崎国際音楽祭にヴァイオリンの巨匠、アイザック・スターンさんを口説いて、招へいしたことがあげられます。
そして、アイザック・スターンさんは、この宮崎の受け入れ体制が素晴らしいということで、ヴァイオリニストを志すアジアの学生たちに対して、非常に厳しい、火の出るようなレッスンを6年間で101人に渡って行いました。

その中には、NHKの大河ドラマ「真田丸」のテーマの演奏でも知られる、若き世界的ヴァイオリニスト、三浦文彰さんがいました。
その三浦文彰さんは、今、毎年のように宮崎国際音楽祭に来ていただいているということで、青木イズムというのは脈々と、受け継がれていると思います。

※MRTテレビ「Check!」11月7日(火)放送分から














