本番当日!生徒自身が感じた“リーダーの資質”とは?

そして迎えた文化祭当日。

(海陽中等教育学校3年生・右納雄太さん)
「あの後から結構必死に、夜の時間を使えるだけ使って、大道具はこの2日で急ピッチで完成させて、動きの確認も結構できた」

この1週間、遅れていたことで全員の主体性が発揮され、なんとか間に合にあいました。開演20分前、右納さんの提案で円陣を組むことになりました。

(円陣)
「みんなでやってやりましょう。今日は最高の劇にしましょう」

ここへ来て、リーダーらしさが見えてきた右納さん。

劇は人魚の子どもを育てた老父婦が、金に目がくらんで人魚を手放す童話をアレンジしました。音楽も自分たちで演奏します。

舞台袖から心配そうに見守る右納さん。目立ったミスもなく最後までやりきりました。他のハウスの劇も終わりいよいよ結果発表です。

(司会者)
「それでは点数発表です。第4位ハウスA、第3位ハウスI・J 、第2位ハウスB、そして第1位はハウスC。2023年度、海陽祭演劇の優勝はハウスCの皆さんです」

結果は、なんと優勝。仲間と喜びを分かち合います。

(海陽中等教育学校3年生・右納雄太さん)
「やってやったぞっていう感じ。正直“終わりよければすべて良し”になってしまった」

と、すぐに反省の言葉が。

(海陽中等教育学校3年生・右納雄太さん)
「リーダーは正直言って難しかった。みんなの支えがなかったら本当にできなかった。支え合いで僕はリーダーをすることができた」

引っ張るだけでなく、全員の主体性を引き出すのもリーダーの重要な資質だと学んだ右納さんです。

後日、授業で書いた振り返りシートには「通過点」という文字が。若い世代が新しいリーダー像をどう描くのかに期待です。

CBCテレビ「チャント!」2023年10月30日放送より