突然ですが木岡さん、石川県に行ったことはありますか?

(木岡アナウンサー)
「いつか行ってみたい!と思ってるんですけどまだ行ったことがないんです…」

高知からはちょっと遠いイメージがあるんですが、実は、飛行機を乗り継ぎすれば簡単に行くことができるんです!からふるではそんな石川県の旅の魅力をシリーズでお伝えします。初日の6日は金沢市中心部にある現代美術館や夜の金沢城公園を彩る光のアート展など紹介します。

今回の旅は高知龍馬空港から羽田空港へ向かい、飛行機を乗り継いで石川県の小松空港へと向かいます。朝一番の便で出発すると乗り継ぎにかかる時間を含めても午前中のうちには石川県に到着します。手荷物は高知で一度預けるとそのまま小松空港まで運んでくれるため、身軽に移動することができます。

(リポート:竹内一政)
「高知から飛行機を乗り継ぎおよそ3時間半、石川県の小松空港に着きました。ここ石川県は加賀百万石の歴史や伝統文化、芸能が多い魅力あふれるエリアです。今回、その魅力に迫ってみたいと思います」

まず最初に向かったのは、金沢市の中心部にある金沢21世紀美術館。コロナ禍前には年間で約250万人が来場し、全国の美術館・博物館の中でも来場者数がトップ5に入る施設です。誰もが入りやすい、開かれた美術館をコンセプトにしています。

(金沢21世紀美術館 落合博晃 広報課長)
「レアンドロ・エルリッヒのスイミングプールという作品です。どうぞお入りください」

「わぁすごい!ほんとに水の中に入ってくるような感覚ですね」

(金沢21世紀美術館 落合博晃 広報課長)
「1つのトリックアートみたいなところがあって、水の中というか、プールの下にいるような感覚、上から見ると水の中に我々がいるように見える、美術館の1つの代名詞にもなってますし、この作品を見たくて、この美術館を訪れるお客様もとても多いです」

(金沢21世紀美術館 落合博晃 広報課長)
「兼六園の方から歩いてくるとまずこの作品を見てなんだこれという感じで皆さん喜んで中で飛び回ったりしてるんです。オラファー・エリアソンという人のカラーアクティビティーハウスという作品です。赤と青と黄色の板ガラスが3枚三つ巴になってますので、その色を楽しむというのもあるんですけど、中に入ってみますとその色越しに街が、ちょっといつもと違った風景に見えたり、また色と色が重なる、例えば黄色と青が重なると緑という色が生まれたりということで、色ガラスにない色が生まれたりする、そういう色の変化が楽しめる、そんな作品ですね」

そしてこちらはベルギー出身の美術家、ヤン・ファーブルが制作した「雲を測る男」。空に向かって定規を掲げる像は、生と死、人間の自由を考えさせられる作品です。

(金沢21世紀美術館 落合博晃 広報課長)
「金沢の街にとっても重要な観光のコンテンツ、観光の名所でもありますので、よそから来られる方にとっても楽しめる場所でありたいなと思いますし、地元の方々にとっても何か非常に誇りにできるような場所であったり、自分たちが普段からここでいろんな事を楽しめるような、そんな場所でありたいなと思っています」

金沢21世紀美術館の北東側に位置するのが、日本三名園の1つ、兼六園です。広さはおよそ11.7ヘクタール。江戸時代の代表的な大名庭園として加賀歴代藩主により、長い年月をかけて形作られました。

徽軫灯籠(ことじとうろう)は足が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱に似ていることからその名がついたと言われ、兼六園のシンボルです。

雁(かり)が夕空に列をなして飛んでいく様を11枚の石で表現した雁行橋(がんこうばし)。

唐崎松(からさきのまつ)は加賀藩13代藩主・前田斉泰(なりやす)が琵琶湖畔の唐崎から松の種子を取り寄せて育てた黒松です。園内一の枝ぶりを誇っていて、今月1日には湿った雪の重みから樹木を守るための「雪吊り」が施され、冬を迎える準備を整えました。

石川県では今、国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭を統合した「いしかわ百万石文化祭」が開かれています。「文化絢爛」をキャッチフレーズに今月26日まで19の市と町で多彩なイベントが開かれます。

兼六園の西側にある金沢城公園では、「チームラボ金沢城光の祭」を開催中。世界的人気を誇るアート集団「チームラボ」が、夜の公園内の石垣や木々などを光のアート空間に変えます。

公園のシンボル「五十間長屋」には色鮮やかな花々で形作られた動物たちが行き交う作品が映し出されます。

光により描き続けられる「円相」。書の墨跡が持つ深さや速さ、力の強さのようなものを新たな解釈により、空間に立体的に構築する「古えの石垣の円相」

(いしかわ百万石文化祭推進室 小倉優太さん)
「金沢城は『石垣の博物館』と言われるくらい様々な石垣や建物があったりするので、そういうものにチームラボの美し作品が投影される、それはすご見応えのある展覧会になっているんじゃないかと。石川県、金沢に観光される方はまずは兼六園に行かれると思います。隣に金沢城公園があるんですけれどもぜひセットで見ていただけたら加賀百万石の歴史の魅力・厚み、そういうものも感じていただけると思いますし、今『いしかわ百万石文化祭』が開催中ですので石川の文化というものをこれを機会に知っていただけたら」

7日は、金沢から100キロ余り離れた能登地方の魅力を探ります。