5日、富山県内最大のマラソン大会、富山マラソンが開かれ、過去最多の1万4千人を超えるランナーが秋晴れの富山を駆け抜けました。

今年で8回目となる富山マラソン。晴天に恵まれた今年は例年にも増して多くランナーがレースに参加しました。

参加者:「名古屋から来ました。富山マラソン8回目、皆勤賞です」「自己ベスト出したいかなと思います。去年が3時間11分だったので10分は切りたいかなと」「2ヵ月前に骨折しちゃいまして、いろんな人にいろいろ応援してもらってその感謝の意味もこめて(走ります)」「ネギ農家です」「おいしいネギたくさん食べてください!」「やー」

「パンッ!」

午前9時、高岡市役所前をランナーが一斉にスタート。フルマラソン・車いす・ジョギングの3つの部合わせて、過去最多の1万4646人が参加しました。

コースは高岡市役所前をスタートし、射水市の海沿いのエリアを通り富山市の富岩運河環水公園を目指す42.195キロの道のり。

前半は高岡大仏などの歴史情緒あふれる高岡の名所を駆け抜け、庄川に沿って射水市の新湊エリアへ向かいます。

ここでは沿道から県の無形民俗文化財に指定されている新湊曳山祭りで回す絢爛豪華な花山(はなやま)がイベントにに花を添えます。

「イヤサー、イヤサー」

今回は、コロナ禍で自粛を求めていた、沿道での声出し応援が4年ぶりに解禁。駆け付けた人たちからランナーに大きな声援が送られていました。

そして富山マラソンの楽しみの1つがコースに設置された給水エリアです。今年はます寿司や、初登場の昆布おはぎなど富山の名産が提供され、疲れたランナーたちをもてなしました。

レースも中間地点。ここでコース一番の絶景が楽しめる新湊大橋へ。しかしこの日は雲が多く橋の上から見られる立山連峰の絶景は残念ながらお預け。

それでも普段は通ることのできない自動車専用道路を走る体験はランナーたちにとって特別な体験となりました。

この日の富山市の最高気温は22℃と、心地よい秋晴れの中、ランナーたちは快調にゴールを目指します。

疲労もピークに達する40キロ過ぎ、ランナーの背中を押す助っ人が待っていました。

「チアリーディングチームPUPPYSの応援」

今年の夏の日本選手権で2部門を制した富山のチアリーディングチームPUPPYSによる日本一の応援。
そして

とやま商業高校応援団の熱い声援がランナーの背中を推します。

長時間のレースを走り抜きランナーたちが次々とゴール。

参加者:「今年は声援が多かった。」「また来年も来たい」

レース後、富山を駆け抜けたランナーたちが向かったのは…。

「風呂の桶」ゴール近くにある銭湯「竹の湯」なんとこの日は富山マラソンを走ったランナーだけが利用できる特別な日。

みんな走り切って疲れた体を湯船で癒やします。

「足プルプル、最高のお風呂」「マラソンと銭湯セット!来年の活力」

男子は大石巧(おおいしたくみ)選手が初優勝。女子は廣瀬光子(ひろせみつこ)さんが大会5連覇を果たしました。この日は実に9割以上のランナーがゴールテープを切り、今年の富山マラソンは幕をおろしました。