平和祈念資料館が培ってきた平和を継承する取り組みなどをカンボジアの学芸員に伝えるプロジェクトがスタートし、覚書の署名式が6日に行われました。
およそ20年続いた内戦によって、未だに地雷や不発弾の除去が続くカンボジアでは、戦争の記憶や平和の重要性を若い世代に語り継ぐことが大きな課題となっています。
こうした中、沖縄戦の実相を伝え、平和を発信してきた、県の平和祈念資料館のノウハウをカンボジアの学芸員に伝えるプロジェクトが先月から始まっています。
カンボジア地雷対策センターのヘン・ラタナ長官は、12年前に来沖した際、平和祈念資料館に感銘を受けプロジェクト実現を願っていたひとりで、6日に県庁を訪れ、プロジェクト開始に伴う覚書の署名式に出席しました。
ヘン・ラタナ長官
「カンボジアでも沖縄と似た事をしたいと考えていた。沖縄の教育や平和に対する活動をカンボジアでもやりたいと思った」
来年1月には4人のカンボジアの学芸員が平和祈念資料館で研修を行うということです。