舞台は‟崖っぷち蒸留所”

『駒田蒸留所へようこそ』は、世界でも注目されるジャパニーズウイスキーを題材に、崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する女性社長・駒田琉生と、夢もやる気もない新米編集者・高橋光太郎が家族の絆をつなぐ「幻のウイスキー」の復活を目指す物語。

『駒田蒸留所へようこそ』提供:KOMA復活を願う会
『駒田蒸留所へようこそ』提供:KOMA復活を願う会

10月28日。

東京国際映画祭のアニメーション部門で『駒田蒸留所へようこそ』が特別上映され、舞台挨拶が行われました。

東京国際映画祭『駒田蒸留所へようこそ』舞台挨拶 提供:KOMA復活を願う会

舞台挨拶の後、メインキャラクターの声を務めた小野さんが私たちの取材に応じてくれました。

―10月7日、富山でトークショーをした際の富山の印象は?

声優・小野賢章さん:「富山駅を降りた瞬間の開けた感じが、都内ではなかなか感じられない広さで。トークショーの会場に向かうまで車の窓から景色を見ていたのですが、昔ながらの日本家屋も転々とあったりして、歴史が残っている感じがしていいなと思いました。それと、僕は結構『雨男』なんですけれど、その日はよく晴れてうれしかったですね。」

―実際に完成した作品を見て、どう思われましたか?

声優・小野賢章さん:「仕事との向き合い方を改めて考えさせられました。僕はこの業界を長い間続けていますけれど、それってすごく幸運なことだと思うし、好きを仕事にできる人ってすごく少ないと思うんですよね。僕の演じた高橋光太郎も、本当に記者をやりたくて始めたわけではなくて、仕事を転々としている中で『記者やってまーす』みたいな。『いつでも辞められますよ』って。ウイスキーってできるまで、最低3年、時間がかかるものなんですよね。仕事も同じで。早いスパンで見切ってしまう人がすごく多いなって」​「この作品を見て、もうちょっと頑張ってみようかなとか、『自分が本当にこの仕事に向いていないかどうか』という判断って、まだ早いんじゃないかということを感じてもらえたらいいなって思います」

『駒田蒸留所へようこそ』提供:KOMA復活を願う会

―今回の作品は蒸留所が舞台ですが、普段はウイスキーを飲みますか?

声優・小野賢章さん:「弱いのでロックではなかなか飲まないのですが、ハイボールはよく飲みますね。映画を見ると、ウイスキーづくりはすごく時間がかかるということや、作り手の思いがすごく伝わってくるので、生産者の方々へ思いをはせながらウイスキーを飲む機会があってもいいなと思いましたね。」

『駒田蒸留所へようこそ』提供:KOMA復活を願う会

この映画を制作したのは富山のアニメ会社。

映画の公開を前に原画と絵コンテを一部見せてもらいました。