地元住民を対象に災害時の一時的な避難場所として会社の施設を開放している高知市の建設会社で先週、初めての防災訓練が行われました。

高知市の介良地区にある建設会社第一コンサルタンツで行われた訓練には、介良野自治会の8人が参加しました。

こちらの地域では、災害時、避難所までの距離が遠く、すぐに避難できない住民がいることが課題でした。そのため今年8月、会社の福利厚生棟を一時避難場所として開放する協定を結び、今回初めて、防災訓練が行われました。

福利厚生棟には自治会の備蓄品も置かれていて、参加者たちは備蓄品を実際に試食したり、地震が起きた想定で机の下に身をかがめて落下物から身を守る訓練をしたりしていました。

(介良野自治会 島村均 会長)
「住民にとって初めてのシェイクアウト訓練だった。自分の命は自分で守るということを考えていただきたい」

(第一コンサルタンツ 設計部 松本洋一 部長)
「離れた避難所に行くのに時間がかかったり、夜間で移動が難しい場合でも近くでそういう場所があれば使っていただけたらと改めて思った」

今後も実際に施設を使った避難訓練などが行われる方針で企業と自治会は「災害時のスムーズな避難につなげたい」としています。