アメリカ軍岩国基地で、事前の通告なく大規模な日米合同演習が行われていたなどとして、市民団体が2日、国やアメリカ軍に抗議するよう岩国市に申し入れをしました。

岩国基地では10月、アメリカ陸軍の部隊が日米合同演習の一環として、大型の機動施術トラック、誘導ミサイル輸送機の整備を行った様子が、軍の情報サイトに投稿されています。

これについて基地機能の強化に反対する市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は、有事のときにこの部隊が岩国基地を使う可能性が高いとして、際限のない基地機能の強化につながると指摘しました。

瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク 久米慶典顧問
「これだけ大きな演習で岩国基地を使っておきながら、それなのに何ら米軍や国から通告がなかったということについては、まさに軽んじられてる」

市は「演習による市民生活への影響はなかったとみられ、抗議することは考えていない」と回答しました。