ロシアのペスコフ大統領報道官は「プーチン大統領は1人だけだ」と述べ、“影武者”説を否定しました。

ロシアの祝日「民族統一の日」にあたる4日、プーチン大統領は「赤の広場」にある記念碑に献花しました。

ロシア正教会トップのキリル総主教ら各宗教関係者や愛国的な団体に所属する若者たちを前に、プーチン氏は特別軍事作戦と称するウクライナ侵攻に参加する兵士らへの精神的な支援が「非常に重要だ」と強調。侵攻継続に向けて国民の団結を訴えました。

「民族統一の日」に合わせて、首都モスクワでは、ロシアの各地域の伝統や産業などを紹介する大規模な展示会「ロシア」が始まりました。去年、一方的に併合したウクライナの4つの州もロシアの地域として紹介されています。

この展示会はプーチン政権下でのロシアの発展をアピールするもので、来年3月の大統領選の後まで続けられる予定だとしていて、事実上の選挙キャンペーンの一環とみられます。

一方、展示会の中で行われたイベントでペスコフ大統領報道官は「メディアやSNSでプーチン大統領の“影武者”が3人なのか4人なのかと憶測が飛び交っているが、プーチン大統領は1人だけだ」と述べ、“影武者”説を否定しました。

プーチン氏をめぐっては、これまでに“影武者”説のほか、健康不安説なども取り沙汰されています。