34年ぶりの当主交代です。

加賀藩祖から続く前田家の18代当主 前田利祐(としやす)氏が長男の利宜(としたか)氏に家督を継承する奉告祭が3日行われました。

加賀藩祖・前田利家公を祭る金沢市の尾山神社には前田家を支えた加賀八家(かがはっか)の当主も顔を揃えました。

87歳の利祐氏は、加賀藩が収集した文化財を保存する前田育徳会の理事長を歴任、石川県人会の活動も支えてきました。

「88歳にも近付きまして、心身とも大分劣化してますので、そろそろこれで息子に渡した方が私自身も健康を保てるのではないか」(家督を継承する18代当主前田利祐氏)

高齢を理由に生前の継承を決めたもので、新しく当主となる利宜氏(60歳)は、京都市の老舗喫茶店「イノダコーヒ」の社長です。

「60年前に生まれて物心ついたときからこの日が来るのは既定路線だったので、特段驚きは無いが、あらためて身の引き締まる思い。この地に住む皆さんに対してどのように当主としての姿、役割をお示しできるのか考えていきたい」(19代当主となる前田利宜氏)

当主の交代は11月6日からとなります。