11月5日に行われる大分県警の白バイ競技会に、けがを乗り越えて出場する男性隊員がいます。

白バイ隊員の藤田知也巡査長(28)。白バイ乗務3年目ですが、交通機動隊のエースとして活躍しています。

藤田知也巡査長:
「白バイの大会があると知ってそこに絶対出場したいと思ってから警察官を志すようになった」

藤田知也巡査長

白バイに憧れていたという藤田巡査長。これまで大分県代表として2年連続で白バイの全国大会に出場しました。運転技術やタイムを競うもので、今年10月に行われた大会には36チームが参加。バランス、乗車姿勢、ブレーキの使い方、アクセルワークなど極めて高度な運転技術を必要とします。

規則で個人の出場は2回までに限られているため、藤田巡査長にとっては最後の大会でしたが、競技中に思わぬアクシデントに見舞われたのです。

藤田知也巡査長:
「棄権になってしまい、支えてきてくださった監督やコーチに申し訳ないという気持ちでいっぱいになりました」

白バイ全国大会:藤田知也巡査長

藤田巡査長は、オフロードバイクで坂を駆け上がったり、障害物を乗り越えたりする「トライアル走行」という種目で走行中、地面に足を着いた際、左足の靭帯を損傷。このため競技を続けることができなくなり、途中棄権しました。

藤田知也巡査長:
「最後の大会で途中棄権という終わり方で残念だったが、全国の舞台でこれまで訓練してきた成果を披露できたので誇りに思っているし、悔いはないです」

けがから復帰した藤田巡査長。11月5日に大分県運転免許センターで行われる「白バイ安全運転競技大会」に向けて現在、トレーニングを重ねています。

藤田知也巡査長:
「去年優勝していますので、連覇を狙っていきたいです。交通機動隊としても注目される職業なので、お手本となれるよう勤務にあたりたい。そして自分の安全を第一に、この技術をいかして悲惨な交通事故を1件でも減らせるように頑張っていきたいと思います」

大会2連覇を狙う交通機動隊のエ-ス藤田巡査長。絶ゆ間ぬ努力が交通安全につながると信じています。