今年9月の豪雨で大きな被害が出た福島県いわき市で、東北大学などの専門家による現地調査が始まりました。

いわき市では、9月に発生した線状降水帯による記録的な豪雨で1人が死亡し、1650棟の住宅に浸水被害が出ました。これを受け、市では、当時の状況や対応を検証する「検証チーム」を立ち上げました。

検証チームは、東北大学や福島高専の専門家8人で構成され、2日から現地調査に入りました。午後から始まった調査で、専門家たちは大きな被害が出たいわき市の内郷地区を訪れ、住民から、浸水がどのように起きたかなどの聞き取りを行いました。

東北大学災害科学国際研究所・柴山明寛准教授「内水が先に起きているというところもわかりながら、即座に外水が来ているということもお話をいただいた。過去にはここまで水は来なかったというお話が聞けたというのが今回重要な点だった」

いわき市内町地区・馬目太一区長「報告書などを参考に我々も有効な防災マップを作っていきたいと思っています」

調査は2日から5日間の日程で行われ、6日には、内田市長とも意見を交わす予定です。検証チームは、今年度中に検証結果を報告することにしています。