福島第一原発の処理水について、東京電力は、2日午前、3回目となる海への放出を始めました。一方、反対する市民団体が、福島県庁を訪れて、放出の中止を求めました。
福島第一原発にたまり続ける処理水について、東京電力は、午前10時21分から3回目となる海への放出を始めました。
放出に先立ち、東電は1日から海水で薄めた処理水を水槽にため、トリチウムの濃度などを測定していました。その結果、トリチウム濃度が1リットルあたり1500ベクレルを下回り、想定通りに薄められていることが確認されたとして、予定通り放出を始めました。3回目の放出も、1、2回目と同じ程度のおよそ7800トンを17日間かけて放出する予定です。
計画では今年度、合わせて4回にわたって、放出する予定で、トリチウムの総量はおよそ5兆ベクレルとなります。
こうしたなか、2日は海洋放出に反対する市民団体が県庁を訪れ、放出の中止を求める要請書を県に手渡しました。要請書で、市民団体は、原発構内で作業員が汚染水を浴び、その後情報の訂正が相次いだ問題についても触れ、改善を求めました。
県の担当者は「国と東電には正確で分かりやすいデータの発信を求めていく」と説明しました。














