浄水場から国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物が検出された岡山県吉備中央町で、他にも不適切な対応があったことが新たにわかりました。過去の水質検査で基準値を超える「塩素酸」が検出されていたにもかかわらず、放置していました。

(吉備中央町・山本雅則町長)「申し訳ございませんでした」

吉備中央町によりますと、今年8月22日に採取し水質検査で、円城浄水場から繋がる給水施設で基準値を上回る塩素酸が検出されたにもかかわらず放置し、保健所にも報告していませんでした。

円城浄水場から国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物が検出されたことを受け、過去の水質検査結果を確認したところ新たに分かったもので、10月31日に保健所に報告し薬剤を入れ替えるなどして、現在、塩素酸の値は基準値を下回っているということです。この経路で給水を受けているのは57世帯で、これまでに健康被害などの情報はないということです。町長は、町水道課の職員は塩素酸が基準値を超えていたことを全員把握していたものの、認識不足や安易な考えがあったと説明しています。

吉備中央町では10月30日にも会見を開き、これまでの対応の遅れなどを謝罪したばかりで、相次ぐ不適切な対応の発覚に、水道水への信頼が揺るぎかねない事態となっています。















