家を部分的に取り壊す工事と買収に不安の声

一方で今回の計画では、買収対象の土地にはすでに家が建っていることから、家を部分的に取り壊すなどの工事が必要となります。

築7年ほどの家もある中で、住民からは「今後が見通せない」との声が相次ぎました。

住民「『(用地買収に)かかった土地だけを市が買い取ります、ここの分しか持ちませんよ』となったときが、私たちは生きていけませんという話」

住民「みんな早く知りたいですよ、家がどうなるのか、補償はいくらなのか、われわれはどうなるのか」

市の担当者「原則として『用地がかかったところの買収』でどの事業も進めさせていただいている。土地の状況を見ながら今後お話させていただければ」

住民「うちだって半分くらい土地は持っていかれるとですよ。それでそぎゃん回答がこんならたい(それなのにそのように回答が来ないなら…)」

家の一部だけが壊され、買収されることに不安が募ります。

住民「自分たちの利便性も上がって災害も考えたらというのはわかる。ただその裏に不利益を被る市民がいたらダメじゃないですか」

市は補償の対象については原則『事業に必要な部分だけ』とした上で、今後『個別の住宅ごとに検討していく』としています。

用地買収後の補償は?地価が下がったらどうする?

解説「補償についてですが、熊本市によりますと買取後の残った土地については価値が下がればその分は補償され、建物についても『生活再建の補償』があるということです」

キャスター「しかし、難しい問題。家を建てるということは、10年後20年後を見据えて考えるでしょうから、4LDKが急に3LDKとかになったら、ライフプランが狂うことにもなりますよね」