大地震が起きて大津波警報が出た際、避難や救助を迅速に行うため、車の流れを規制する全国初となる訓練が、1日、福島県相馬市で行われました。

警察官の無線指令「福島県沿岸部に大津波警報が発令された。よって各規制班は担当交差点において初動交通規制に基づく交通規制を実施せよ」

警察や消防などおよそ40人が参加したこの訓練は、震度7の地震が発生し、大津波警報が発令された想定で行われ、海側の浸水区域に車が入らないように規制しました。大津波警報を想定して交通規制を行う訓練は、全国で初めてです。

高橋広季アナウンサー「あちら海岸方面、浸水が想定されるエリアに車が入らないよう警察官が手動で信号機を操作しています」

相馬市と新地町の国道6号には、10月27日から緊急時に手動で表示を切り替えられる防災用の信号機が3か所設置されました。訓練では、避難や救助を素早く進めるため、防災用の信号を警察官が手動で切り替え、交通規制を行いました。

県警察本部交通規制課・佐久間正和課長「今回初めて(防災用の信号機が)設置されたというところも県民の方に知っていただくように広報しながら、安全で円滑な交通規制を実施できればいいなと思っています」

警察では今後、県内のほかの場所にもこうした防災用の信号機を設けたいとしています。