■「少しでも貢献」アイスを食べてクールダウン


薄暗い部屋でギターの練習をしているのは、大学3年生の渡辺さん。「ひっ迫注意報」を受け、無理のない範囲で節電しているといいます。


大学3年生 渡辺健太朗さん:
「充電器とかつながっているんですけど、使わない時は大元のコンセントを抜いています」

冷房効率を高めるため昼間もカーテンを閉めて、エアコンの設定温度は28度。それでも暑い時は常備しているアイスを食べてクールダウンします。


大学3年生 渡辺健太朗さん:
「小さい頃に停電を経験したことがあって、その時に不便だなっていうのがあったんで、何か少しでも貢献できることがあったらいいなって感じでやってます」

企業も対応に追われています。百貨店では一部の照明を消して、館内の設定温度を1度高くしました。そして…



記者:
「電力がひっ迫する午後3時から午後6時までの間、エレベーターの稼働を一部停止しています」

さらに、デパ地下に行ってみると…始まっていたのは、“食料品の節電タイムサービス” 。えびの天ぷらは「32円引き」に、カツサンドは「50円引き」となっていました。


高島屋横浜店 高田明宏店長:
「揚げ物は今、IHを含めて調理をするのに電気をすごく使ったり、お部屋の温度が上がることで冷房を強くしなければいけなかったりということで、お客様のご自宅で調理をするのが難しくなるのかなということも含めてご協力をしております」

■停電は“ペットの命に関わる”問題 


YouTubeでペットの様子を発信する女性の自宅を訪ねました。哺乳類や爬虫類など、およそ100匹の生き物を飼っているといいます。


ペットを飼育する女性:
「この子たちもそこまで暑さには強くないタイプの生き物なので、クーラーを完全に切るのは難しい」

暑さに弱い生き物がいるため、エアコンを消すことができないといいますが、少しでも節電をしようと、爬虫類のための照明を1つだけ切りました。


トカゲは暖かい場所が大好きということで…


ペットを飼育する女性:
「少し寒いと思います。確実に(照明は)あった方が良いが、節電と言うことできょうだけ少し切っています」

停電はペットの命に関わるため、“少しでも節電に協力したい”といいます。


ペットを飼育する女性:
「きょうはかなり厳しい状態ということで、もしこれで停電してしまったら、他の生き物にもよくないので、できる限りのこと(節電)はしようと思っています」

政府は東京電力管内に出している「電力需給ひっ迫注意報」を28日も継続すると発表。無理のない範囲でできる限りの節電をするよう呼びかけています。