関東甲信地方では観測史上、最も早い梅雨明けとなりました。猛暑が続き、熱中症の搬送が急増しています。また、政府は東京電力の管内に初めて「電力需給ひっ迫注意報」を発表。それぞれの節電術とは?
関東などで6月としては記録的な暑さになった27日。▼九州南部、▼東海、▼関東甲信では梅雨明けが発表されました。関東甲信地方は観測史上最も早い梅雨明けです。
■全国69地点で猛暑日 熱中症で救急体制ひっ迫
夏本番を迎え心配なのは“危険”な暑さです。▼栃木県佐野市で39.8度、▼群馬県館林市では39.1度など、全国の69地点で35度以上の猛暑日になりました。
熱中症と見られる患者の搬送も相次いでいます。さいたま市消防局では‥・

消防署員
「怪我ですか、それとも病気ですか?…熱中症」
症状を聞き取り、通報者に救急車が到着するまでの処置を伝えます。

消防署員
「ベルトがしまっていたり、襟が詰まっていたりしたらゆるめていただいて、楽な恰好をさせてあげて下さい」
去年のこの時期は、まだ熱中症の疑いの患者の搬送はなかったと言いますが、この週末は▼25日に21件、▼26日に17件の40人ほどを搬送。市内では27日、今年最高となる37.1度を観測し、搬送依頼の電話は引っ切り無しになり続けました。そのため…

消防署員
「今、救急車は出場中が16台で、あと4台…あっ、3台になっちゃった」
一時、救急車の出動率が100%に達し、救急体制がひっ迫する事態になりました。
■初の「電力需給ひっ迫注意報」 都庁は午後2時に“消灯”
この猛暑で心配されるのが“電力不足”です。

資源エネルギー庁
「使用していない照明を消すなど、無理のない範囲での節電をお願いいたします」
政府は東京電力の管内に初めて「電力需給ひっ迫注意報」を発表しました。これは、電力の供給量に対する余力、いわゆる「予備率」が5%を下回ると出され、3%を下回ると「警報」になります。電力が不足すると最悪の場合、大規模停電に見舞われます。

東京都庁では午後2時になると、節電のため消灯されました。職員は暗い室内で、「蛍の光」ならぬ「パソコンの光」で作業をしていました。