長野県内の9月の有効求人倍率は「1.45倍」と2か月連続でわずかに上昇しました。
一方、2024年春に卒業する高校生に対する求人倍率は3倍を超え、30年ぶりの高い水準となっています。

長野労働局によりますと、県内の9月の有効求人倍率は1.45倍で、2か月連続でわずかに上昇しましたが、前の年の9月よりは0.12ポイント低くなっています。
新規の求人は、猛暑でスキー場の求人が遅れて出始めた影響で、「運輸業・郵便業」で2022年より増えましたが、「建設業」や「製造業」では、資材価格の高騰や海外の消費低迷の影響で、求人を手控える動きが続き、前の年よりそれぞれ減少しています。

一方、2024年春に卒業する高校生に対する求人倍率は、2022年9月に比べ0.31ポイント上回り、3.09倍となりました。
この時期の倍率が3倍を超えるのは、1993年以来30年ぶりです。
特に、コロナ禍からの回復で宿泊などのサービス業で求人が増えています。
労働局では、企業が若い人材を求める一方、少子化に加えて進学を希望する生徒が増えていて、そのギャップが広がっていると分析しています。














