後継者の育成が課題となっている理容師の仕事の魅力を知ってもらうイベントが30日、大分市で開かれました。

大分市で開かれているのは理容コンテスト…ではなく、理容師の仕事の魅力を知ってもらうためのイベントです。

県内の出身者で理容師を目指す専門学校などの新たな卒業生が年に数人程度まで減ってきていることに危機感を抱いた組合が開催しました。

(県理容生活衛生同業組合教育部・鳴海慎吾部長)「ここ十年近くは、一桁台もしくは年によってはゼロというこういう機会を使わせて頂いて、一般の方に理容を知っていただこうというのが最大の目的」

若い世代に興味を持ってもらおうとイベントでは36歳から82歳までの理容師が日頃培った技術を披露しました。中には若者に人気のアニメのキャラクターをモチーフにしたヘアスタイルも。

(見学した女性)「カラフルな髪の毛があったりパーマがかかっている髪型があったりして面白いと思いました。私も切ってみたいなと思いました」

審査の結果、優勝したのは理容師歴64年の鳴海勝さんの作品です。

(鳴海勝さん)「もっともっとですね、こういう大会に参加して若い人がですね、増えてくることをぜひそれを祈っています」

おじいちゃんの活躍をみた孫の佑輝くんは。

(鳴海さんの孫・鳴海佑輝くん)「かっこよかったです。おじいちゃんを超える髪切り屋になりたいです。超えられると思います」

主催者は理容師の仕事について知ってもらうため来年2月にも一般の人を対象にした体験イベントを行うことにしています。