高知海洋高校の実習船がおよそ2か月間の航海実習を終え、高知に帰ってきました。久しぶりに家族と顔を合わせた生徒たち。表情からは安堵感とともに、「航海をやりとげた!」という自信が感じとれました。

およそ2か月前に高知港を出航した、高知海洋高校の実習船、『土佐海援丸』。航海実習を行った16人の生徒たちを乗せ、雲一つない青空のもと、高知に帰ってきました。生徒たちは4000キロほど離れた北太平洋でマグロのはえ縄漁や気象観測などについて学びました。実習で水揚げされた魚は、ビンチョウマグロやキハダマグロなどおよそ9トンです。

(生徒)
「マグロの血抜きの時が、一番力を加えないといけないので大変だった。(航海実習の)後半の方からだいぶさみしかった」

(保護者)
「ホームページを開いて、大丈夫だったんだろうかとずっと心配していたので、お互いが離れて、改めて大事さを感じられた」

新型コロナの影響で寄港地を国内にするなどの対策がとられた年もあった中、今回は4年ぶりに入国制限のない国際航海。寄港地、ハワイのホノルルでは、文化の違いを肌で感じたようです。

(生徒)
「店員もみんな英語で話しているし、何を言っているかもわからない。そのときに『あ、これが違うところなんだな』みたいな。そこはすごかった」

(保護者)
「2・3週間くらいしてから、一気にさみしさが来てしまって、まあ無事に帰ってきたので、よかった。きょうは好きなものを食べてもらおうかなと」

高知海洋高校の次の航海実習は、来年1月に出航予定だということです。