中学時代に不登校になり、現在通信制に在籍する高校生が念願のライブペイントに挑戦し、観客が見守る中、自身の思いをキャンバスに描きました。
大分県由布市挾間町の旧朴木小学校で行われた秋楽祭。ステージイベントに登場する「→アチャコ←」さんは校舎内に構えられたアトリエに通う高校生です。
アチャコさんは中学時代に起立性調節障害を発症して不登校になり、現在は通信制高校に在籍しながらアート制作に励んでいます。
この日は観客の前で念願のライブペイントに臨みました。
(アチャコさん)「精神的に集中していて緊張に入っています。初めての体験なので(観客が)乗ってくれたらいいなと思います」
自作の音楽に合わせてキャンバスに色を重ね、自身の心の中を表現するアチャコさんは途中、観客に墨汁が入った水鉄砲を渡し絵画に吹き付けてもらう試みも!観客とともに40分間で渾身の作を仕上げました。
(観客)「彼女の心の中が全部現れていて、ああいう風に私たちも素直になれたらいいと感じる」「山の景色に見えたり、素敵なものに仕上がったと思う」
(アチャコさん)「すごく悩んだり迷ったりしたことが多くて今も迷ってるんです。それをどうにか見てほしいと思って表現しました。見る人がそれぞれ感じ取ってもらえればいいなと思います」
アチャコさんは観客を巻き込む生の作品作りを通じてアートの力を改めて実感したようです。