福島第一原発で作業員が汚染水を浴びたトラブルで、東京電力は入院していた2人が、28日退院したと明らかにしました。

今月25日、福島第一原発の汚染水を処理する施設で、廃液をためるタンクからホースが外れ、作業員5人が廃液を浴びました。

このうち20代と40代の男性作業員2人が県立医大に入院し、除染を進めていましたが、28日、汚染のレベルが一定程度下がったため、医師の判断で退院したということです。

東電によりますと、2人の体調に問題はなく、皮膚への外傷なども確認されていないということです。

原発構内では水が飛び散るおそれがある作業の場合、防護用のカッパを着用するようマニュアルで決められていますが、入院した2人は当時、カッパを着用しておらず、廃液が作業服に付着して浸透したため汚染されたとみられています。

今回の事態を受け、東電はマニュアルを徹底と水を飛散させない対策をとることにしています。