側溝のふた「グレーチング」を盗んだとして福島県伊達市の男が逮捕・起訴された事件で、警察は、男が3つの市と町で、19件の犯行を繰り返し、被害はあわせて138枚に上ることを明らかにしました。

最も重いもので90キロ以上もある、側溝のふた「グレーチング」。警察は12日、押収品を公開しました。

窃盗の罪に問われているのは、伊達市の会社員・羽田佳文被告(61)です。

羽田被告は、今年4月から6月までの間、福島市や伊達市、それに国見町で、夜間から早朝にかけてグレーチングを盗む犯行を19件繰り返し、あわせて138枚、およそ340万円相当を盗んだ罪に問われています。

公開されたのは、警察が売却先や羽田被告の車などから押収したグレーチングおよそ50枚や、犯行に使われたバールで、羽田被告は、これまでの調べで「生活のためにやった」と容疑を認めていました。

グレーチングは羽田被告が1人で運んだということで、押収されたものは、今後、被害にあった市や町に返却されます。