会社で野球部を立ち上げ…同僚たちと試合へ
引退後は、女子プロ野球の指導者を経て、妻の実家がある秋田に移り住んだ辻内さん。自ら就職活動を行い、興味があったという警備の仕事へ。社長が面接のときの裏話を教えてくれました。
(ALSOK秋田 辻本光雄社長)「履歴書見たら、読売ジャイアンツ!なんかふざけたあれじゃねえのかって思ったんですけど、とりあえず会ってみようと。奥さんとね、秋田に来て一から出直すんだと(言っていた)」
いまは、会社の同僚ともすっかり打ち解けている辻内さん、この夏、新たな取り組みを始めました。
(辻内崇伸さん)「社長に、野球部をぜひとも立ち上げたいんですけどもと、お話はしたんですけど、次の日ぐらいに、もう野球部やろうかっていう話になって」
半数ほどは未経験者ですが、15人で野球部の船出、今月には、初めての試合を行うまでにこぎつけました。プロの世界まで経験した辻内さんだからこその思いがある。野球部のメンバーはそう語ってくれました。
(営業部 野球歴なし)「やっぱ楽しもう、野球って楽しいものだよといったお声掛けを非常に多くいただいて、辻内さんは要所要所でうまく指導してくれる」
(営業部長 小中で野球経験)「苦労してきたからこそ、その後自分の苦労を見せていない。野球は楽しいもんだ、それを伝えたいっていう気持ちは非常に強いと思います」
(営業部 野球歴1年)「地元で所属してるチームで辻内さんが監督だと伝えたら、『あの辻内さんか!と』本当にすごい人なんだと。『まず楽しめ』その一言で自分は救われている。その言葉をもとにこれからも野球を続けていきたい」
辻内さんから、運命のドラフトを迎える選手に向けて伝えたいメッセージは。
「ドラフトにかかる人たちは、本当に人生を変える日だと思いますし、かかって安心するんじゃなくて、しっかり準備した上で、キャンプインしてほしいと思っています」