末端価格にして70億3600万円相当の覚せい剤をメキシコから富山市の事務所に密輸したなどとして、ウクライナ国籍の男1人、ロシア国籍の男3人が逮捕されました。ウクライナ国籍の容疑者が、富山市に住むロシア国籍の容疑者に“荷物の受け取り”を持ちかけたとみられます。

麻薬特例法違反や覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで逮捕されたのは
ウクライナ国籍で住所不定無職のスミルノブ・バレリー容疑者(55)のほか、ロシア国籍の男3人の、あわせて4人です。

警察によりますと、8月28日、容疑者らは営利目的で、航空貨物に覚せい剤約113キロ(末端価格70億3600万円相当)を隠して、メキシコから富山市内の事務所に密輸入した疑いがもたれています。
覚せい剤は「金属製研磨盤」という名目で送られた荷物の中に、118個のケースに小分けされた状態で入れられていました。具体的には、銀色のケースの中に4つの黒い箱が入っていて、その箱の中に小分けされた覚せい剤が隠されていたということです。


成田空港での輸入検査で薬物の疑いが判明し、荷物の送り先が富山市内であったことから、管轄する大阪税関と富山県警が捜査。9月16日に富山市内の会社に覚せい剤が運ばれたところで、現行犯逮捕に至りました。