ポイントは高血圧…若くても定期的な測定や生活の改善を

南波キャスター:
脳幹出血という病気についてみていきます。

脳幹というのは大脳と脊髄をつないでいくところにあり、脳神経の中枢、生命活動の根幹に関わります。

たとえば呼吸をしたり、自動的に血圧を調整したりするのも脳幹が大きく関わっていて、非常に大事な場所になります。

河北総合病院の比嘉隆先生によると、脳出血全体の中では脳幹出血の割合は10%ほどなのですが、死に至るケースも多い。当然、年齢が上がるほど発症する可能性は高いのですが、20代・30代でも発症する可能性があるということです。

そして主な原因は、高血圧による動脈硬化で、血管がもろくなるということです。

軽度であれば▼目が見えにくくなる、▼手足が動かなくなる、▼しゃべりづらいといった症状が出るそうです。

重症になると▼意識がなくなる、▼呼吸ができないなどの症状になります。

仮に軽度だとしても、手足が動かなくなるなどの後遺症が残る可能性が高く、発症の兆候がなく、脳ドックでも見つけるのは難しいものだということです。

では、どうしたらいいのかということなのですが、ポイントはやはり高血圧というところです。それを防ぐためには▼適度な運動、▼塩分を控えめにしておく、それから▼喫煙なども控えていくということ。

比嘉先生は「若い人でも定期的に血圧を測ることが大切」だとおっしゃっており、上が130、下が80という数字を一つの基準で覚えておき、そこのポイントに気をつけてほしいということでした。

ホランキャスター:
発症の兆候を、脳ドックなどでも見つけるのが難しいということだったので、日頃から気をつけるというところが大事ですね。

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
特に20・30代でも(発症する可能性がある)ということですが、若い方だとなかなか、習慣的に血圧を気にするということがありません。

働き盛りで、健康診断を定期的に本来は受けなければいけないのに、たとえば自営業の人は健診を受けずにそのまま何年も経っているということもあるので、やはり若くても油断せずにしっかり測っていくというところが大事ですね。

井上貴博キャスター:
必要であれば高血圧に対する薬を早めに飲んでみる、体質改善してみるという意識が大切なのかもしれません。遺伝要因などは今、研究が進められているということです。