岡山県吉備中央町の浄水場から国の暫定目標値を超える「有機フッ素化合物」が検出された問題で、吉備中央町は浄水場について11月末の復旧を見込んでいることを発表しました。

この問題は去年(2022年)10月、町内にある円城浄水場で行った調査で「有機フッ素化合物」総称「PFAS(ピーファス)」と呼ばれる物質が1400ナノグラム検出されたものです。

これは国の暫定目標値の28倍に当たる数値で、コレステロール値の上昇や発がんリスクなどが危惧されています。

吉備中央町は、きのう対策本部会議を開き、11月末までに円城浄水場を復旧させる見込みであることを確認しました。それまでの間に、円城浄水場で、沈殿物の除去やろ過砂の入れ替えなどを行い、あわせて継続して水質調査を行っていくということです。

現在、522世帯・約1000人の住民を対象に行っている給水所での給水は、円城浄水場の復旧まで行われる予定です。