韓国で牛の伝染病「ランピースキン病」の発生が相次いで確認されました。韓国政府は「今後3週間が重要な時期」として防疫措置を強化しています。

今月20日、韓国中部・瑞山市の農場で、牛の感染症「ランピースキン病」の発生が韓国国内で初めて確認されました。

その後、中部の忠清南道やソウル郊外の京畿道などでも相次いで確認され、24日午後3時の時点で、あわせて27件にのぼっています。

「ランピースキン病」は牛だけが感染するウイルス性疾患で、死亡率は10%以下とされますが、感染の拡大を防ぐため、殺処分措置がとられます。

韓国 韓悳洙 首相
「(牛の)抗体の形成期間などを考えると、今後3週間がとても重要な時期です」

韓悳洙首相は閣議で、緊急のワクチン接種により、牛に抗体ができるまでの3週間が、これ以上の感染拡大防止に重要だとの認識を示しました。

韓国政府は発生が確認された農場の牛、あわせて1600頭あまりについて、殺処分を進めています。