NEWSのメンバーで作家の加藤シゲアキさんが、新刊「なれのはて」を10月25日に発売するのを前に会見を行いました。
吉川英治文学新人賞を受賞した、前作「オルタネート」から3年ぶりの新作となる「なれのはて」。加藤さんの母の故郷、秋田で終戦前夜に起きた日本最後の空襲といわれる土崎空襲をテーマに、やるせない人間の業と向き合いつつ、力強く生き抜こうとする人びとの姿を、一枚の絵のミステリを通じて描きます。
発売前であるにもかかわらず、すでに重版が決定しており、加藤さんは、“ありがたい限りです。本当に。結果として構想から3年かかっただけある、自信作に仕上がったなと思ってます。それが話題になっているということは、自分が、これにチャレンジしたことが間違っていなかったんじゃないかな“と、作品の出来に胸を張りました。
ファンからのリアクションについて問われると、“次作を期待されていたという実感はありました。今、NEWSはツアー中なんですけど、ライブでうちわでなく(小説が掲載された)「小説現代」を振っている人が何人かいて、すごい光景だなと“と笑わせ、“(ファンが)喜んでくれてるんだなぁと“とファンの応援に喜びを噛み締めているようでした。
会見では、旧ジャニーズ事務所の性加害に関する質問も飛び、加藤さんは、“被害者の方がいる話ですから、まず被害者に配慮しつつ、自分たちの会社で起きた問題ですから、自分たちが、一番組織や会社に厳しい目を向けるべきだなと思っています“と慎重に回答。
続けて、“僕個人の意見としては、内側から監視したい。内側から組織を見つめたいし、いつか執筆をする上で、自分の中で大きなテーマになる可能性もありますし、おこがましいけれど自浄作用の一端を担えればいいなと思っています“と話しました。また、“(「なれのはて」の)初稿を書き上げて、改稿作業中にその問題が取り上げられまして、この小説が少しジャーナリズムみたいな部分もあったりするので、この小説を出していいのかとすごく葛藤しました。この小説が間違っているかもしれないと読み直したんですけど、結果的に自分の感覚は「間違っていない」と信じたかったし、それだけの「覚悟を持って書いた」という自負はあったので、これを刊行しないという選択肢はないなと“と、発売にあたって葛藤があったことを明かしました。
NEWSのメンバーには、“まだ発売前までなので(小説を)渡してない“そうで“小山(慶一郎)くんは「読ませろ」って言ってくれるんですけど、「買え」と。一番身近な人間に一番買ってもらいたいと思うので、「10冊買って家族に配ってください」と伝えてあります“と笑わせました。
また、前作「オルタネート」では、直木賞にノミネートされながら惜しくも受賞を逃したことから、賞を意識するか聞かれると、“とんでもない質問しますね“と笑わせ、“文学賞のことはなるべく考えないようにしています。でも、前回、直木賞候補にしていただき、先生方と出会ったり、言葉に勇気づけられて、この作品に至ったのは間違いないので本当に感謝しています。書店に並んでも恥じない作品になったかなと思います“と改めて作品の出来に自信を見せました。
【担当:芸能情報ステーション】














