新潟市を拠点に国内外で活動する電子音楽家・Masaaki Hagaさんが操るのは、さまざまな音を合成して音楽を奏でる『シンセサイザー』。
広々とした福島潟の青空に独特の電子音が響き渡ります。

幼少期からピアノやギターなどに触れ音楽が身近にあったというHagaさん。
およそ10年前にシンセサイザーの演奏を始めました。
数多くのシンセサイザー奏者がいる中でHagaさんは、水が流れる音や空を舞う野鳥の鳴き声など『新潟の自然の音』を収録し電子音とミックスさせています。

「おっ、ブクブクいっていますね。いいですね」

Hagaさんは、この収録作業を『フィールドレコーディング』と呼んでいます。

「新潟ってそんなに都会でもないし…。自慢するものは何かと考えた時に、やはりこの自然は自慢できると思ったんですよ。この鳥や虫や川の音などを何か生かせないかなと思いまして、自分の音楽に取り込んで作品にしてしまおうと」

この日も、神経を研ぎ澄まして自然界の音に集中します。

「虫の音を録っていました。あとは、たまたまなんですけど、風が吹いてきたのでいい感じの変化が入りました」