藤波選手VS大石アナ 「ぶれない構え」と「足を触らせない」が秘訣

(夏目アナ)
では、藤波朱理選手がどうしてこんなに強くなったのか。その強さの秘密なんですけれども、それは「ぶれない構え」そして「足を触らせない」…これは俊一さん、どういうことなんでしょうか?

(父・コーチの俊一さん)
レスリングでは、非常にバランスが大事だと。バランスが崩れると、足へのタックル、足を触らしてしまうということで、バランスの良い構えをとることが足を触らせないって形になるんです。

(夏目アナ)
そこできょうは、マットの上で大石アナと実演していただきたいと思います。

(大石アンカーマン)
まずは「ぶれない構え」ということでしたけれども、構えとしては、足のバランスはどっちに体重をかけているんですか?

(藤波選手)
左足が前には出てはいるんですけれど、半分半分の体重ではあります。やっぱりどちらかの足に体重がかかってしまうと反応が遅れてしまって、そこにタックルが入られるっていうことがありますね。

(大石アンカーマン)
まずは、私はどっちを狙いに行けばいいですかね?

(父・コーチの俊一さん)
基本は出ている方の足(左足)になるんですけど、そこはある程度こちらもね、注意するじゃないですか。しかし、後ろの足(右足)も注意するという。

(大石アンカーマン)
わかりました。ちょっと前足にいっちゃうかもしれませんよ。

大石アナのタックルは、さらりと避けられました。

(大石アンカーマン)
なるほど、なるほど…

(父・コーチの俊一さん)
どちらでも足を触れる状態。それが「均等加重」といいますかね。

(大石アンカーマン)
もうあれですね、僕が移動しようと思ったら構えている手で受けるんですね。まずは組み手で押さえる。そして、私が足を取りに行こうとすると…あ、バックを取られた。これでポイント。

組手で押さえて…

(夏目アナ)
早い…(笑)

(父・コーチの俊一さん)
バックステップした時も、後ろにまわる時も、できる限り構えを変えないというのが大切。常にバランスをとっている。

(大石アンカーマン)
こうやって、とにかく触らせないようにしているのが、失点させない最大の理由なんですね。オリンピックに向けてこれを磨いていくってことですね。

(夏目アナ)
改めて、ご本人にうかがいたいと思います。パリオリンピックの目標は?

(藤波選手)
金メダル獲得です!

(大石アナ)
2人のウイニングランが見てみたいです。ありがとうございました!

2023年10月23日放送 「チャント!」より