26日に迫ったプロ野球ドラフト会議。メジャーリーグで活躍する吉田正尚(レッドソックス)など、多くのプロ野球選手を輩出した名門・敦賀気比(福井)からまた新たなスター候補が生まれるのか。プロのスカウトも注目するのが、高校通算27本塁打のスラッガー高見澤郁魅了(17、敦賀気比高)。1年の秋からレギュラーに定着すると、春夏通じて甲子園出場3回に大きく貢献。2年の秋からは名門校の4番を任された。

「ずっと小さい頃からボールを遠くに飛ばすのが好きだったので、長打力が一番の持ち味だと思います」と本人が語るように、左打席からフルスイングで生み出される打球には高校生とは思えない力強さがある。

その長打力には秘訣があった。高見澤の父・考史さんはオリックスでプレーをした元プロ野球選手。あの松坂大輔(当時西武)からプロ初ヒットをホームランで飾った人物だ。そんな父が野球を教える前に息子に薦めたのがゴルフだった。

父・考史さんと高見澤選手

「父がゴルフ好きで、タイガー・ウッズに憧れて始めました」。3歳から小学校4年まではゴルフ一筋。今でもゴルフが大好きだという高見澤は、ゴルフが野球のバッティングに活きる秘訣を明かしてくれた。

「ゴルフでもボールに回転をかけるので、止めたり、転がしたりっていうのを考えながらやっていた。(野球でも)ボールに回転をかけるのが得意で、投げるボールでも、打つボールでも、やっぱり回転をかけたらボールが飛ぶというのは、よく父にに言われてきたので、そいうのを大事にやってきたら、凄くボールが飛ぶようになってきました」

ゴルフでも野球でも、ボールにスピンをかけると飛距離が伸びると言われている事は分かるが、それを子どもの頃から考えていたというから驚きだ。

そんな理論的な考えを持つ高見澤だが、アピールポイントを聞くと「根性です。球際のボールを捕ったる!投げたる!打ったる!ここで絶対打ったるぞ!という気持ちは誰にも負けないという自信があります」と高校生らしい答えが返ってきた。

高見澤選手

■高見澤 都魅(たかみざわ・いくみ)
2006年1月18日生まれ。敦賀気比高校3年。埼玉県出身。甲子園出場3回(春2・夏1)。プロ注目の三塁手。振り切るスイングで左右に打ち分ける左の好打者。父は元プロの高見澤考史氏(オリックス)