2023年4月から8月まで東京や大阪などで公演が行われたミュージカル「アニー」。全国から数千人の応募があると言われている中で、富山市の小学5年生の女の子がメインキャストの一人に選ばれました。夢は「アナと雪の女王」のヤングエルサ。夢に向かって一直線です。

富山県内のミュージカルスクールに通う小学5年生:和田知怜(わだ・ちさと)さん。
2023年4月から8月まで公演が行われたミュージカルアニーのメインキャストの一人に選ばれました。

ミュージカル「アニー」は、孤児・アニーが逆境の中でも明るく生きる姿を描いた世界的名作で、1986年の日本初演以来、世代を超えて愛され続けていて、子役の登竜門としても知られています。
知怜さんは歌唱動画や実技審査を突破して、孤児の「ケイト」役を射止めました。

和田知怜さん:
「(今回の役は)そのまま私だった。いたずらっこ、好奇心旺盛。
 堂々といたずらをする子。あ、これ私だって思った。
 この役で受かったことに納得した」

怜さんは、富山県魚津市のミュージカルスクール「WOZ」に通い、週に3回、歌やダンス、稽古に励んでいます。ミュージカルをはじめてわずか1年で、アニーのメインキャストをつかんだ知怜さん。指導している森内さんは、その歌唱力を評価しています。

指導する森内さん:
「絶対的に声がいい。もち声がいい。物おじしない性格で、オーディションとかもワークショップって形式で演技をしながら進んでいったと思うが、そういう時もいつも通りにできて、彼女が演じたキャラクターにもあっていたんじゃないかなっていう気はします」


知怜さんが学校から帰ってすぐに食べるのはチョコレートアイス。アイスと漫画が大好きな普通の女の子です。

母・悠紀さん:
「ミュージカルは、最初に住んでいたところに劇団四季の『美女と野獣』がきたので、一緒にいきました。2歳くらいだったので飽きるかなと思っていたけど飽きずに、食い入るように見ていたので『きらきら華やかな世界が好きなのかな』って確信を持ちました」

小さいころから歌や踊りが大好きで、音楽が流れると元気いっぱい踊りだす子どもだったといいます。

母・悠紀さん:
「怒られてても踊るような子だったので、ついこの間も怒られた直後にスキップして歩いてました。怒られているのに、スキップで帰ってきたよとびっくりした。とにかくめげなくて前向きなところにじみ出ている」

音楽好きが講じて5歳から始めたバイオリン。バイオリンで培った音程やリズム感、集中力もアニーの公演で生かされました。今は12月に行われるクリスマスコンサートに向けて、日々、歌の練習を重ねています。
踊りに磨きをかけて今後目標にするのは・・・。

和田知怜さん:「厳しいかもしれないけど、劇団四季とか。
        アナと雪の女王。ヤングエルサ」
記者:    「練習してる?」
和田知怜さん:「え?あはは。」