イスラエル・パレスチナ情勢を受け、アメリカは中東地域に展開する軍の防護態勢を強化するため、ミサイル迎撃システム「THAAD」を配備することを発表しました。

アメリカのオースティン国防長官は21日、ミサイル迎撃システム「THAAD」の中東への配備と、地対空ミサイルシステム「パトリオット」を運用する大隊の追加派遣を指示しました。

オースティン氏は、ABCテレビの番組で、地域の状況について次のように懸念を示しました。

アメリカ オースティン国防長官
「いまの状況を見ると、この地域全体で米軍とアメリカ人に対する攻撃が大幅にエスカレートする可能性があります」

また、バイデン大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と22日に電話で会談。

ガザへの人道支援物資の搬入の継続を確認したほか、ハマスが依然人質とするアメリカ人全員の解放に向けた対応を協議したということです。

一方で複数のアメリカメディアは、バイデン政権が人質の解放や人道支援を進めるため、イスラエルに対してガザへの地上作戦を遅らせるよう要請したと報じました。

21日、報道陣から、これについて問われたバイデン大統領は「イスラエルとは話をしている」と述べるにとどめています。