21日に富山県黒部市生地(いくじ)で発生した屋根瓦が飛ぶなどの被害について、富山地方気象台は、調査の結果、竜巻による可能性が高いと判断しました。

突風が吹いた現場に居合わせた人:
「きゃってきて、さっとと行くから前触れもなかった。これ(柱)につかまってないと体持ってくがよ」
21日午後3時20分ごろ、黒部市生地で突風が発生。「魚の駅生地」や近くの住宅の屋根瓦が飛ばされるなど、建物7棟と車両3台に被害が出ました。けが人はいませんでした。

22日、現地では、気象台が派遣した気象庁機動調査班が調査を実施。その結果、被害が帯状に分布していたことや竜巻に特徴的なゴーという音が移動していたという証言などから「竜巻の可能性が高い」と判断しました。

竜巻とみられる突風が発生した21日の県内は、上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定となり、活発な積乱雲が発生していたということです。

気象台は、今後も冬にかけて沿岸部を中心に突風が発生する恐れがあるとして注意を呼び掛けています。