青森県内ではクマの人的被害が過去最多となっています。岩手県や秋田県では山ではなく住宅街で人が襲われています。これを受けて青森県弘前市で20日、県内で初めて住宅街にクマが出没したことを想定した訓練が行われ、警察などが住民の安全確保などの手順を確認しました。

訓練中の警察官の無線交信
「木村方付近においてクマ発見」

住宅街にクマが出没したことを想定した訓練には弘前市や警察、それに地元の猟友会など約50人が参加しました。県内ではクマによる人的被害は主に山の中や山沿いで発生していますが秋田県や岩手県では住宅街にもクマが出没して複数人が襲われています。

このため20日の訓練では住民の安全確保や猟友会と連係して捕獲するまでの手順などを確認しました。

訓練中の警察官
「射撃の指示が下りました」
「発射!」

県警察本部生活保安課 中村彰宏課長
「地域住民の安全を確保しつつ実際にクマに対応する人たちの安全を確保しながら駆除するというのは非常にむずかしいというのを感じた」

参加した人たちは万が一の事態に備えて訓練にのぞみ対応を確認していました。