梅雨の時期は、くもり空の日が多くジメジメとした天気が続きますが、それとともに頭痛などの症状を訴える人も少なくありません。気圧や気温の変化などが影響しているため「気象病」や「天気痛」といわれています。症状を和らげる治療法や専用のアプリを紹介します。


街の人「頭痛があります」「肩こりですね、首こり」「雨が降る前日に、こめかみがギューと押しつぶされた感じ」「雨の日とか風邪っぽい感じになって、ひどいときはずっと寝ている」

天気や気圧の変化により、頭痛やめまい、肩こりなどが引き起こされる「天気痛」(頭痛・めまい・耳鳴り・肩こり・倦怠感など)。症状を訴える人は、全国に推定1000万人以上いるとされています。


気象情報会社ウェザーニューズなどの調査によりますと、最も多い症状は頭痛で半数以上を占めました。また症状がある人の5人に1人は、学校や仕事を休むなど生活に支障があるということです。


頭痛外来がある福岡県春日市のクリニックです。この日も「天気痛」とみられる患者が次々に訪れていました。


受診した患者「雨が降り出しそうだなとか、気圧が下がるときに痛くなる」
受診した高校生の母親「娘と自分2人とも頭痛がひどくて、梅雨入りしたからかなと思っていたんですけど」


そもそも、なぜ天気によって頭痛などの症状が出るのでしょうか?


池田脳神経外科 池田耕一院長「もともと片頭痛を持っている人が、天気という因子によって頭痛を起こしやすくしている。血管が拡張するのが片頭痛で、水分が多くなっている状況。雨が降ると気圧が下がって、水分が増えるから頭痛が起こりやすい」


さらに、近年の異常気象も影響しているようです。

池田耕一院長「昨今、梅雨時期になると爆弾低気圧がある。爆弾低気圧の発生は急激な気圧の変化になるので、これまでだと起こらないタイミングで頭痛がドンと起こるようなことが非常に増えている」


こうした頭痛の治療には、飲み薬のほか吐き気がある時でも使いやすい点鼻薬や、自分で打つ注射があります。早めの服用が大切ですが、頻度が多いと脳が過敏になり、かえって頭痛を起こしやすくなるので、池田院長は処方薬も一般の市販薬も月に10回以内にすることを推奨しています。

また、頭痛の回数が多く生活に支障が出る人には、去年から国内使用が可能となった予防薬を、月に1回注射することで症状を軽くできるそうです。ほかにも日頃からできる対策や注意点について話を聞きました。


池田耕一院長「たくさん寝ても、睡眠不足も片頭痛が起こる。睡眠時間を一定にしてもらう。雨が降った日にガーッと晴れ出すと、直射日光の強さで片頭痛が誘発される人もいるので、サングラスをするとか、水分をたくさんとるとか」


こうした中、おととし気象情報会社のウェザーニューズが医師と共同で、アプリで見られる天気痛予報を開発しました。気圧変化などから天気痛の発症リスクを算出して、4つのランクで表示しています。

ウェザーニューズ 大塚靖子気象予報士「気象の変化が激しい季節になってきます。低気圧や前線のまわりで、天気痛に影響するような気圧の変化が起こりやすくなるので、梅雨時期、梅雨末期は気をつけてもらいたい」


アプリを活用することで自分の症状を把握し、薬を飲むタイミングや大事なスケジュールを調整するなど、事前の対策に役立てて欲しいとしています。


ウェザーニューズ 大塚靖子気象予報士「人それぞれ天気痛のパターンがあるので、自身がどういう天気のときに天気痛が出やすいのか、症状を確認していただくと共に、こういった情報を活用して事前の対策に役立ててもらえば」


新型コロナで生活スタイルが変化している中、さまざまな治療法やアプリをうまく活用して、体調管理には十分気をつけましょう。