三菱自動車が中国市場から撤退する方針を来週、決定することがわかりました。原因は、EV=電気自動車の出遅れです。

今年7月。中国・湖南省、JNNのカメラが向かったのは三菱自動車の工場です。

記者
「ちょうど工場の裏側になりますが、主力商品のアウトランダーですね。ぎっしり停められています」

工場の敷地内に隙間なく停められた大量の車。中には、かけられたカバーが破れたままになっているものも…

記者
「こっちは門が閉じられていて、人の気配を感じません」

実はこの工場、3月から生産を停止。原因は、極度の“販売不振”です。

三菱自動車は、2012年に中国メーカーと合弁会社を設立。2018年には中国でおよそ14万台を販売しましたが、去年はわずか3万8000台あまりに落ち込みました。

三菱自動車 加藤隆雄 社長
「何らかの構造改革が必要である」

加藤社長は、5月の時点では「構造改革が必要だ」と強調していましたが、関係者によると、合弁会社の株式を売却し合弁事業を解消する方針を固めたということです。

在庫がなくなり次第、新車の販売も終了し、中国市場から撤退する考えで、来週、取締役会を開いて正式に決定する方針です。

なぜ中国で車が売れなくなったのか…それは、中国で急速に進むEV=電気自動車の普及です。

去年、中国のEV販売は前の年から80%増え、新車に占めるEVの割合も20%を超えています。

今年に入ってもEVの販売は増加傾向で、エンジン車が主体の日本の自動車メーカーは軒並み、中国での販売台数を減らしています。

日本の自動車メーカー幹部
「他の日本メーカーもEVは手薄で、中国からの撤退が相次ぐ可能性がある」

改めて、鮮明になったEVでの日本勢の出遅れ。巻き返しに残された時間はそう長くはありません。