ロシアのラブロフ外相は北朝鮮を訪れていて、先月のプーチン大統領と金正恩総書記の会談を受け軍事協力を含む両国の関係強化について具体的に協議する見通しです。

ロシア外務省はラブロフ外相が18日北朝鮮の平壌を訪問し、崔善姫外相が主催した晩さん会に出席したと発表しました。

ラブロフ氏は「我々にとって非常に残念なことは日本の軍国主義とアメリカの覇権主義が消滅していないことだ」と日米を名指しし、批判しました。そのうえで北朝鮮がウクライナ侵攻を支持していることを「高く評価する」とし、ロシアも北朝鮮の体制を「全面的に支持する」と表明。そして、先月行われたプーチン大統領と金正恩総書記の首脳会談について、「両国の戦略的パートナーシップを全面的に発展させていくことが完全に示された」と強調したということです。

ラブロフ氏は19日まで滞在する予定で軍事協力を含めた両国の関係強化について、具体的な協議を行うとみられます。

滞在中には今年7月に訪朝したショイグ国防相と同様、金総書記みずからラブロフ氏をもてなす可能性もあります。

北朝鮮をめぐっては、弾薬などの入ったコンテナ1000個以上をロシアに引き渡したことを確認したとアメリカ政府が発表。

また失敗が続く「軍事偵察衛星」の3回目の打ち上げを今月行うと表明するなか、ロシアが技術面で北朝鮮を支援する可能性も指摘されています。