落ちたら死ぬ場所 助かるのは“奇跡”

今回の現場近くで過去にも事故があったといいますがそのときは奇跡的に助かったといいます。

阿曽原温泉小屋 佐々木泉代表:「事故があったよ。権現峠のちょっとこっち側。これは俺が現場に行ってその人は助かった。めっちゃラッキーな人で、滝つぼみたいな平らなところで、どんと座って止まる形だった」

阿曽原温泉小屋は、下ノ廊下の途中にある登山シーズンのみ営業する小屋で、佐々木代表は、元富山県警の山岳警備隊員で、警察官を退職して阿曾原温泉小屋を引き継ぎました。

佐々木代表が今回の事故を阿曽原温泉小屋のブログに掲載した内容によれば、17日午前6時に富山県消防防災ヘリコプターとやまがフライト、「現着している隊員から現場の天候・状況等が無線で伝わって来ましたが、昨日確認されていなかったザックカバーが約50m下部の斜面に確認出来ると連絡」が入ったといいます。陸上からは山岳警備隊が現場に向かいました。そして「宿泊客の朝食中に、消防防災ヘリとやまが阿曽原上空を通過して直ぐ上流の権現峠下部の尾根裏付近でスピードを落として現場隊員と無線連絡を取りながら捜索を始め、しばらくしてから遭難者を確認して隊員をホイスト降下させて収容に当たり富山空港に帰投」していったそうです。県警によると、木村さんは水平歩道から110メートル下で発見され、まもなく死亡が確認されました。