近年話題になっている、地域の特産品やキャラクターをデザインしたマンホールの蓋。そんなご当地マンホールを巡るスタンプラリーが岡山市で開催されています。

鮮やかな色合いのキャラクター。

(街の人)「色が付いとったら目につくというか。歩きながらも」

マンホールの蓋というよりはもはや・・・。

(街の人)「マンホールというよりかは絵画みたいな。美術館にある絵画みたいな感じ。テンション上がりますね」

このようなご当地マンホールを巡るスタンプラリーが先月(9月)始まりました。

(岡山市下水道施設整備課 万代りえさん)「マンホールをご当地で撮ってSNSに上げるとかそういう方が増えてきて、マンホーラーと世間では呼ばれていますけど」

近年のマンホール人気もあり岡山市が2018年から開催しているスタンプラリー。

指定の11種類のマンホールから好きな4種類を探し、その近くの施設でスタンプを押すと、抽選でオリジナルグッズが当たるというものです。

(デザインした森家孝明さん)「可愛いでしょ」
中には、地元のデザイナーが考案した世界に1つのデザインも。


岡山市東区の西大寺観音院前にあるマンホールです。

西大寺といえば、会陽が有名ですが…

(デザインした森家孝明さん)「西大寺の西っていうのは元々動物の『犀(さい)』なんです」

西大寺は、竜神から授かった動物の犀(さい)の角を鎮めた地に寺院を建てたという伝説から、元々犀戴寺(さいだいじ)だったといわれています。

その犀と会陽を組み合わせた歴史を伝えるデザインです。

(デザインした森家孝明さん)「大げさに言うたら自分の子どもみたいな。それが毎日車で踏まれるのもちょっとモヤモヤするところもありますけどね。仕方ないですけどね、マンホールの蓋なんだから」

そして、岡山市北区建部町ではユニークな場所にマンホールが。

なんと温泉施設のロビーに実物が展示されているんです。

建部町を流れる旭川と魚をイメージしたデザインです。

このように地域の魅力を伝えるマンホールの蓋ですが、知られざる秘密も…

(松村みなみ記者)「岡山市内で良く見る桃太郎のマンホールの蓋なんですが、」

そのほとんどが頭の向きで下水の流れる方向を表現しているそうなんです。

こちらだとこの方向ですね」

(岡山市下水道施設整備課 万代りえさん)「マンホールの蓋だけしか見えないんです。下水って。その下を考えてほしいですね」

マンホールをきっかけに生活に欠かせない下水道に思いを馳せるのはいかがでしょうか。