プレイステーションやスマホのエクスペリア、犬型ロボットのaiboなど次々とヒット商品を生み出してきたソニーグループが、自動車メーカー・ホンダとタッグを組んで開発した電気自動車の試作車が日本で初めて公開されました。「スマホのような車」とは?

ソニー・ホンダモビリティが日本で初めて公開したEV=電気自動車の新ブランド「AFEELA」の試作車には、スマホなどで培った技術が随所に。車の内外には、あわせて45個ものカメラやセンサーが。特定の条件下でシステムが運転を担う「レベル3」の自動運転の搭載を目指しています。

記者
「こちらの車ですがドアノブがついていません。こちらのカメラに顔を近づけることで認証し、ドアが開きます」

ドアも顔認証です。運転席と助手席には大型のディスプレイが設置。動画などのコンテンツを楽しむことができます。

ソニー・ホンダモビリティ 川西泉社長兼COO
「EVだからといって、モーターとバッテリーをつけたら同じになるかというと、そんなことはなくてみんな乗り味が違います。“車内空間をどう過ごすか”は一つのテーマ。『運転しない時間』の過ごし方はどうあるべきかを考えると、より居心地の良さは求められる」

車のEV化や自動運転技術の進歩に伴い、中国メーカーを中心にクルマのスマホ化が急激に加速しています。

▼ソニーの持つAI=人工知能や通信、エンターテインメントなどの技術と、▼ホンダの持つ自動車そのものの量産や先進技術を融合。付加価値の高い車を投入し、市場競争で勝ち残る考えです。

市販車は2025年に受注を開始。日本での納車は26年の後半になる見込みです。