北朝鮮のミサイル発射や台湾有事が懸念される中、松野博一(まつの ひろかず)官房長官が熊本を訪れ、有事の際に離島からの避難者を受け入れて欲しいと蒲島知事に要請しました。

熊本を訪れて最初に松野官房長官が視察したのは、今年5月に開設された防災センターです。

防災センターはミサイルが熊本県内に落下する可能性があるなどの有事の際に国民保護対策本部が設置される国民保護の拠点となります。

松野博一 官房長官「厳しく複雑な安全保障の中で、国民保護の重要性も高まっていると認識しています。熊本県の皆様には県民の方々の国民保護に加えて、受け入れのための検討シミュレーションを同時に進めていただくことになる」 

視察後、松野官房長官は蒲島知事と面会し、有事の際、沖縄県や南西諸島の離島の住民が避難する先の1つに熊本県が想定されるとして、蒲島知事に避難者の受け入れを検討して欲しいと要請しました。

熊本県は来年1月に国、鹿児島県と共同で有事の際に鹿児島県の離島からの避難者を県内に受け入れる訓練を図上で実施する予定です。