新潟水俣病の第5次訴訟が19日に結審するのを前に、原告団が決起集会を開き団長の皆川栄一さんが「全員が救済されるまで最後まで先頭に立って闘う」と決意を新たにしました。

15日、新潟市中央区で開かれた決起集会には110人の原告らが集まりました。

新潟水俣病第5次訴訟 皆川栄一 団長
「全員が救済されるまで最後までこれから頑張るつもりです。これからも皆さま方と一緒になって私が先頭に立って闘ってまいります」

2013年に提訴した第5次訴訟は国の基準で新潟水俣病と認められなかった人たちが国と昭和電工を相手取り、1人あたり880万円の損害賠償や原告全員の救済を求めています。

ただ裁判が長期化し原告151人のうち29人が亡くなりました。

同様の裁判は熊本と東京、大阪でも起こされ、近畿訴訟では先月、原告128人全員を水俣病と認め国などに賠償を命じる判決が出ました。


皆川栄一 団長
「新潟の水俣病の裁判もほぼ同じようなもので、これで新潟も絶対に勝てると、私は思いました」

決起集会では近畿訴訟の徳井義幸 弁護団長も登壇し、「近畿での勝利を新潟にも広めて原告側の勝利を確実なものにしていくことが今後の国との闘いで大切になる」と訴えました。

19日は原告・被告側の最終弁論のほか、皆川団長の意見陳述が行われ結審する予定です。