プール熱・はやり目・インフルエンザ…次々と感染症が流行 一体なぜ?

井上キャスター:
もう一つ、やはり皆さんの周りでも季節性インフルエンザが流行ってきているという実感があるかと思います。これによって学級閉鎖などが全国で起きています。
他にもプール熱・はやり目など連日ニュースでもお伝えしています。
▼プール熱(咽頭結膜熱)
症状…発熱・咽頭炎・結膜炎などの症状
東京 初の警報(1999年以来)
▼はやり目(流行性角結膜炎)
症状…発熱・目やにがたまる・目が充血・まぶたの腫れ
広島 5年ぶりの警報発令
国際医療福祉大学松本哲哉主任教授は「他に収まっていない感染症もあり、冬に向けては季節性インフルエンザに要注意」としながら、様々な感染症が今流行していることに関しては「コロナ禍で各感染症に対する免疫がなくなってしまっている。どの感染症も流行が起こりやすい状態」と話しています。
日比キャスター:
本当に2023年は子どもがかかりやすい感染症が、例年にないスピードで増えていますよね。
教育アドバイザー 清水章弘さん:
実際、私の娘の幼稚園も学級閉鎖になって、今は自宅にいます。そして私は塾を経営しているんですが、この1週間で「インフルエンザで休みます」と欠席連絡メールが50件ぐらい来ています。
この「季節性」という部分の状況が変わってきた感じがします。これは何か今後予測できないものなのでしょうか?
寺嶋医師:
確かにこの暖かい時期のインフルエンザ、2023年の立ち上がりは早いです。
ただシンガポールなど東南アジアでは、暑い時期にもインフルエンザの流行がありました。
ただし日本国内では初めてのことなので、やはりコロナが抑えられてた分、2023年のいろんな感染症の流行状況を見ると、これまでではちょっと予想できないというか、あるいはそのかかったり、晒されたりすることでできる免疫も、大事だと痛感しております。
ただ同じ「かかる」にしても、軽くて済むとか、あるいは周囲に広げないということを考えると、インフルエンザも含めてワクチンで予防できるものは予防するとか、早く受診して、診断してもらう。治療が受けられるものは治療を受けたり、周囲に広げない対策をきちんと取ることが大事なのかなと痛感しております。