現役信者「人を不幸にしてまでお金を出させたことはない」

日比キャスター:
現役信者、二世信者の小嶌希晶さんにインタビューをしてきました。小島さんはこのように話しています。解散命令請求には断固反対であると示した上で、「教団は目の前の人を不幸にしてまでお金を出させたことはないと思う」自身の母親も信者でありますけれども、「破産はしていなかったが貧乏だなと感じていて少し嫌だった」と振り返っていました。「現在は借金を禁止するなど教団も精一杯のことをやってきている。この姿勢をすごく信じている」とも話していて、この決断がくだされるまでの時間の中で、変わっていく、変わりたいという思いを世の中に知ってもらいたい、そのようにも話していたんですね。
井上キャスター:
信教の自由がある中で、この辺りのバランスっていうのはどう考えるべきでしょうか?
鈴木さん:
現役の二世信者の声も当然わかるんですけども、彼女の母親もですね、億単位の献金をしてきたって話もされてるんですね。ということはもし否定してしまうと、自分のアイデンティティであるとかそういうものを否定してしまいかねないということで、非常にジレンマもあるという中で、彼女が教団にいて教団を擁護するようなことを発信されていることも気持ちはわかるんですけども、教団がこれまで何をしてきたかという現実を二世たちがなかなか本当のところで知らないっていうところが根本的なところの問題だと思うんですよね。
井上キャスター:
教団の中で、ある程度情報は遮断されている中で、ということだと思いますけど、これから解散命令請求が出されることでより強固に先鋭化していく。そこでまた新たな被害者が生まれないようにしていく。この点も大切だと感じるんですがそのあたりを教えてください。
鈴木さん:
教団側の主張などを見てみるとかなり苛烈なところもあるので、影響を受けた一部の信者が先鋭化していくかもしれない。そこはちょっと懸念されますよね。
井上キャスター:
脱会した方々をやはり社会が受け入れなければいけない。人権の問題もあるし。そういったところも含めて、両論だなとは思います。
清水さん:
5000点の20箱分っていうのがフォーカスされてますけれども、5000点というのは、その苦悩とか涙とかが5000点詰まってるわけですよね、一つずつ個別に対応していかなきゃいけないなと思ってます。
井上キャスター:
オウムのときもそうでしたけどね。後継団体が続いていく。そこに、行き場を失った方々が流れていくっていう構図もあるわけですもんね。
鈴木さん:
人数がオウムの比ではないくらいいらっしゃるので、大量の脱会者が出た場合であるとか、非常にいろんな意味でケアしていく必要がありますよね。
井上キャスター:
ここから法整備、被害者の救済、その資金源がどうなるのか、財産が隠れるということがないのか、長きにわたってそういったところをチェックしていくことが必要なのかもしれません。
 
   
  













