八冠達成のプレゼントは“パソコンのパーツ”?

Q.藤井八冠とは連絡取りました?

「ちょっと前にメール送った段階で、まあまだ見てもないんじゃないかなって思います」

Q.メールも相当来ていますかね?

多いと思いますよ。どうなんですかね。もう全部見ている時間ないんじゃないかな。

Q.師匠のような仲のいい人から、そうでもない人もメール送ってね(笑)

「いや、私もそうでもないかもしれない(笑)」

Q.いやいや、そんなことないですよ。でも生でお会いしたら何て声をかけましょう?

「まぁ、会ったら『お疲れさん、おめでとう』と声は聞けると思います。『でも、きのうの将棋は危なかったよね』と」

Q.そういう時はどんな返しをする?

「『あの手がちょっとおかしかったですかね。どうやるのが正解でしょうか』みたいなことを聞いてくるんですよ」

Q.さすが師弟だから、そういった技術的なことを。

「そうですね。でも、『どうやるのがよかったでしょうか』と言われても、まあ、わからないですけどね(笑)」

Q.いやいや、そんなことないです(笑)こういう師匠だから、のびのびね、 全冠制覇できたような気もしますよ。

「のびのびはやってくれたかなという気がします。でも、彼の能力というのは、どこにいても発揮されたと思うんで、本当に東海地区にいてくれてよかった、瀬戸に住んでくれてよかったっていう気はしますね」

Q.杉本さんの師匠の板谷九段が『東海地方にタイトルを』って言っていましたけども、まさかそのタイトルを、全部持ってきてくれる弟子を育てるとは思わなかったんじゃないですか?

「そうですね、師匠が亡くなられたのは47歳の時なんでね。もう30数年経っていますけども、お元気だったらそうですね、なんて言っいていたかな。『タイトルが欲しいとは言ったけど、こんなにたくさん持ってこられると、ちょっと扱いに困るな』と言うような気がしますね」

Q.今度八冠になりました、どうしましょうね、プレゼント。

「そうですね、なんでも持っているから、改めてね、何か欲しいものなんか、ないと思うんですよ。困りましたね。 えー、和服とかはまあ、有力なんですけど、なかなかお高いので…パソコンのパーツとかもいいかなって思いますね」

Q.パソコン本体だとこれ大変なことになるから?

「本体はまあ、あれなんでね…部品の一部というか(笑)」